ペダルのない自転車に乗り足で蹴って進む「ランバイク」と陸上の二刀流。ランバイクではアジア大会で9位に!
東海大学付属静岡翔洋小学校1年
FIRST KIDS IZU
静岡PHOENIX 所属
渥美 成梛(あつみ せいな)選手
今回は「夢追人」史上最年少の登場。今年8月に中国で行われた「2023ランバイクアジア選手権」6GBクラス9位、清水区入江地区在住の渥美成梛さん(7歳)だ。ランバイクレースとは、ペダルのない自転車に乗り、足で蹴って進む競技式のレース。2歳から世界大会があり、運動神経が良くなると聞いた両親が、将来世界を目指す子になってほしいと、成梛さんが1歳半の時に始めた。最初は乗って歩くだけ、2歳から出た国内大会でも結果は出なかったが、4歳の時に全日本の大会で決勝に行けず、本人に勝ちたい気持ちが生まれた。所属するチームの練習に加え、県外の練習会にも参加。遠くは滋賀県まで足を運ぶ。スタートから直線のスピードが武器だが、U6ジャパンカップでガールズの1位を目指すも準優勝。勝ちたい気持ちは更に強くなった。8月生まれの成梛さんが最も有利な8月に、自分の力を試そうと初めて世界大会に挑戦し、強豪の中国勢を相手に健闘した。「来年は中国で優勝したい」と成梛さん。もう来年に向けて準備を進めている。
50m走男女県ランク1位。「一番が好き。負けたくない」
ランバイクで鍛えた脚力は、陸上競技でも力を発揮した。50m走8秒83は、小学1年男女の県ランク1位だ。自己ベストは8秒60。ランバイクの日本チャンピオンになった憧れの先輩、三島市の桑原大我君(小学5年生)が陸上で活躍する姿が刺激になっている。現在は、陸上クラブの静岡フェニックスに週2回以上通い、走力を磨く。ランバイクは9歳の誕生月が終わりの競技。目標は、その時に男女混戦で日本チャンピオンになること。以降は陸上一本に絞る予定だ。「走るのは気持ちいい。世界の国旗がいっぱい並ぶ大会で走りたい」と目を輝かせる成梛さん。2歳の頃から国旗の絵本を見続け、197ある国旗のほとんどを自然と覚えてしまったというから驚く。まさにスーパーキッズだ。まだ小学1年生。スポーツでも勉強でも、将来の可能性は無限に広がる。世界を知り、「一番が好き。負けたくない」という少女が目指す先が楽しみだ。
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