バドミントン部のない清水第四中学校から、バドミントン県1位が誕生。目指すは中体連県ベスト4で東海大会進出!

静岡市立清水第四中学校 2年
バドミントン
大角 菖馬(おおかど しょうま)選手

昨年10月の静岡県新人バドミントン大会。男子シングルスで清水第四中学2年の大角菖馬君が優勝し、幼少期に母親と遊びで始めた競技で県の頂点に立った。小学1年生から週1回スクールに通い、桃田賢斗選手の活躍を見て、小学3年から更に練習の場を求めた。静岡市内のバドミントン教室を色々と周り、練習は週5日。小学5年から大会に出場するも県ベスト4が最高で、全国大会への出場はなかった。中学にバドミントン部はなく、現在は富士市のクラブと静岡女子高校バドミントン部で腕を磨く。つないで粘り勝つラリー力に長け、中体連市大会男子シングルスは2連覇中だ。静岡女子高の影山監督は「相手の心を折る長いラリーは大きな武器。ネット際のヘアピンも上手い」と太鼓判を押す。監督の指導から、戦術や技術面で学ぶことが多いという。

今までで一番悔しい敗戦。高まった1点への執着心。

県内の同年代には小学5年から競い合ってきたライバルたちがいる。力の差は拮抗しているが、県の決勝の舞台に立ったことはなかった。昨年の中体連県準々決勝。勝てば東海大会進出の1戦をフルセットの末、1年生に敗れた。最終セットは22対20。あと1点が遠かった。「今までで一番悔しかった」と大角君。この敗戦を機に練習への本気度が更に増し、最後の1点への執着心が高まると、新人戦ではライバルたちを接戦で破り、初めて県1位に。3月に行われる全日本中学生バドミントン大会(男女混合団体戦)の静岡県代表に決定した。「全国の強者にまずは一勝」と人生初の全国大会に意気込む。競技を辞めようと思ったことは一度もない。「バドミントンは生活の一部。大人になっても続けたい」という笑顔が眩しい。中学生最後の夏は、中体連市大会3連覇、県ベスト4以上で東海大会進出を目指す。大舞台で活躍する姿が、これまで送迎や試合のサポートなど、ずっと支えてくれた両親への一番の恩返しだ。

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