大里・安倍川中 合同チームが勝利。全軟県大会出場に王手

[第36回 全日本少年軟式野球大会静岡地区予選]

全日本少年軟式野球大会(通称:全軟)静岡地区予選。3月16日(土)大里中学グラウンドにて、県大会出場への挑戦切符をかけた準決勝、決勝が行われた。

準決勝第一試合は、大里・安倍川中vs常葉大橘。

 試合序盤は、大里・安倍川中の櫻井君、常葉大橘の山内君、両先発の好投と堅い守りで、両者無得点のまま回が進む息詰まる展開。その均衡が破れたのは四回表、大里・安倍川中の攻撃だった。先頭打者の4番櫻井君のヒットからチャンスを広げ、8番青島君、9番杉山君の連続タイムリーで3対0と大里・安倍川中がリードした。五回表にも相手のミスを突き更に2点を追加。投げては、要所を締めた主戦櫻井君と六回からの青島君の完封リレー、5対0で大里・安倍川中が勝利し、決勝に駒を進めた。

準決勝第二試合は、静岡南中vs安東中。

 先制したのは安東中。二回裏、連打で一、三塁のチャンスに9番鈴木君のレフトオーバーのタイムリーツーベースで1対0。南中先発の戸塚君は、この回4安打を浴びながらも失点1と粘りのピッチングを見せる。すると四回表、南中の攻撃は相手のエラーとバントで一死三塁のチャンス。ここで4番寺下君とのエンドランが決まり1対1の同点に。そして六回表、先頭打者の小山君が四球を選びランナーで出ると、盗塁と内野ゴロで三塁まで進む。二死後、4番寺下君がこの試合2打点目となるタイムリーをライト前に放ち2対1と南中が逆転。序盤は完全に安東中ペースだったが、粘りのピッチングと少ないチャンスを確実にものにした南中が逆転で決勝に進出した。

決勝は両者譲らぬ大接戦、延長タイブレークに突入。

 決勝戦の先発は、大里・安倍川中が増井君、南中が小山君。初回、大里・安倍川中がスクイズ失敗するも、一死満塁から内野ゴロの間に1点を先制し1対0とリードする。二回裏、南中がスクイズで同点に追いつき、両投手好投のまま1対1で四回を終える。試合が動いたのは五回表。大里・安倍川中の攻撃は、振り逃げ、バントヒットなどで一死満塁のチャンス。ここで確実にスクイズを決め1点を勝ち越す。しかし、その裏すぐさま南中が四球とヒットを絡め2対2の同点とする。両者一歩も譲らぬ展開は、結局七回で決着がつかず特別延長のタイブレークに突入した。八回表、大里・安倍川中は、四球とスクイズに相手エラーも重なり、ノーヒットで4得点し6対2。対する南中はその裏、ヒット2本を放つも3点で止まり、延長におよぶ大接戦を6対5で制したのは、大里・安倍川中だった。

全軟県大会出場を賭け、プレーオフに挑む。

 試合後、大里・安倍川中の山口監督は「接戦をものにできたのは、レギュラーの内3人と数少ない2年生(新3年生)の成長が大きい。これまでの敗戦から悔しさをバネに練習してきた選手をサポートして、今まで苦杯を舐めてきた次戦の竜爪・西奈中には何とか食らいついていきたい」と語った。3月末に行われる、竜爪・西奈中との全軟県大会出場を賭けたプレーオフに挑む。

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